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2026.06.15

園長の一言♪



 子どもたちの障害を知る時によく耳にする言葉「グレーゾーン」。日頃、私たちもこの言葉をよく使っているように思います。先日読んだ日本知的障害者福祉協会の「サポート誌」に、“暮らしの大半はグレーゾーン”というコラムが掲載されていて、とても興味深い内容でした。

 保育園や幼稚園でも“最近、グレーゾーンの子が増えています”と、先生方からはよく聞くことばです。障害児支援の現場でも「グレーは困る」といった空気感があります。それは白と黒の判断がつきにくい、どう判断してよいか迷う状況の代名詞のように使われています。しかし、著者は本来「グレー」とは白か黒かではなく、その境でもなく「白と黒が混ざり合った自然な状態」であって、白と黒の例外ではないといいます。しかし、障害の有無など、異なる特性を持つ人々が互いに認め合い、誰もが尊重され自分らしく生きることのできる多様性を求める今の社会にあっても、どこかグレーが避けられます。

 私たちの支援の中心にあるのは「暮らし」です。自然も人も、きっちり線で区切れるものではなく、ゆらぎや変化があるからこそ、その人らしさが見えてきます。つまり暮らしの豊かさは、このゆらぎの中に合ってグレーそのものなのです。

 迷いながら進むこと、言葉にならない思いを抱え続けること、その中で少しずつ変わっていくこと・・・。どれも白黒では捉えられない大切なグレーのプロセスです。

 私たち障害児支援に携わる者もグレーを受け止め、共にゆらぎながら歩む、そこに障害児支援の魅力を感じています。 「専門委員の視点から」要約